
深く向き合わないと
人が変われないわけ

「自分を変えたい」と思って、
考え方や行動を変えようとしてきた。
本を読んだり、誰かの言葉を聞いたりもした。
それでも気づくとまた同じところで悩み、
動けなくなっている自分がいる。
「今度こそ変わろう」と思ったはずなのに、
また同じことの繰り返し。
なぜなんだろう。
私は人が変わるためには、
表面的な考え方や行動だけを
変えようとするのではなく、
もっと深いところまで
自分自身と向き合う必要がある
と考えています。
もちろん、
考え方や行動を変えようとすること自体は
とても大切です。
ただそれだけでは、
しばらくすると元に戻ってしまうことがあります。
なぜなら、
その考え方や行動を生み出している
もっと深いところが変わっていないからです。
たとえば、
「失敗してはいけない」
という考えを、
自分の中で強く信じていたとします。
こうした自分の考え方や判断の
土台になっているものが信念です。
「失敗してはいけない」という信念があると、
・失敗しないようにできるだけ安全な方ばかり選んだり、
・失敗しそうなことには挑戦しなかったり、
・うまくできなかったら、自分を責めたりする。
そんな考え方や判断、行動が
生まれたりしやすくなります。
そこで、
「失敗を恐れなくていい」
「もっと挑戦しよう」
「失敗は成長のチャンスだ」
と自分に言い聞かせたところで、
短期的な変化を生み出すことは
できるかもしれません。
でも自分の中にある
「失敗してはいけない」という信念が
そのまま残っていたら、
また何かの場面で
同じ判断に戻ってしまうことがあります。
つまり表面に現れている考え方や行動だけを
変えようとしても、
その奥にあるものが変わっていなければ、
同じような考え方や行動がまた生まれてくることがあるのです。
だからこそ自分を変えようとするときには、
「私は、なぜこう考えるんだろう?」
「なぜ、こうしなければいけないと思っているんだろう?」
と、自分自身に問いかけていく必要があります。
『その考え方の奥には、何があるのか。』
『自分は何を信じているのか。』
『なぜ、それを信じているのか。』
そういった部分まで深く見ていくのです。
ただ、この自分の中にある「信念」や「前提」は、
自分自身にとってはあまりにも当たり前になりすぎていて、
一人だけではなかなか気づくことができません。
自己一致革命で大切にしている
「自分自身と深く向き合う」ということは、
こういうことです。
人と向き合うセッションを重ねていく中で、
表面に出ている悩みや行動だけを見ていても、
その人がなぜ同じところで悩み続けるのかは
見えてこないことが何度もあります。
その奥にある自分の心や考え方、
自分を縛っているものまで見ていく。
そして、
自分の内側だけを見るのではありません。
自分は何を感じているのか、
何を望んでいるのか。
何を信じ、
何に縛られているのか。
そのうえで、
現実はどうなっているのか。
自分の考え方と現実の間に、
どんなズレがあるのか。
そこまで見ていくことで、
これまで自分でも気づいていなかったものが
見えてきます。
そして見えてきたものをもとに、
「自分はどうしたいのか」
「何を選ぶのか」
「では、何を変えていくのか」
を自分自身で考えていく。
必要なら、実際にやってみる。
やってみて違ったなら、
また考えて、やり方を変える。
これも含めて、
自分自身と深く向き合うということだと
私は考えています。
そうやって自分の奥底にある信念に気づき、
解きほぐすことができたとき、
これまで無理に言い聞かせて頑張っていたのが嘘のように、
心がふっと軽くなり、
自然と一歩を踏み出せるようになっていきます。
これは、
これまでのセッションを通して、
私が何度も目にしてきたことです。
もし何度変わろうとしても
同じところに戻ってしまうのなら、
変えるべきなのは、
表面に出ている考え方や行動だけではありません。
その考え方や行動を生み出しているものまで、
深く見ていく。
そうすることで、
自分が本当に変える必要のあるものが見えてくる。
そして、自分で選び、現実の中で変えていく。
それが、
自分を変えていくということなのだと思います。
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