「自己改革カウンセリング」を受けられた上野さおりさんの体験談を、シリーズ(全4記事)でご紹介しています。
今回は4記事目になります。
【体験談①】なぜだか止まらない涙
【体験談②】長年の自己否定の原因は幼少期の記憶
【体験談③】発見したトラウマの克服方法と今後の決意
【体験談④】2年前、思い描いた「理想」を現実に ←今回
「得意なこと」と「好きなこと」の棚卸しで見えてきたもの
ふくださんの継続セッションが終了して後日。
私は「働き方」について真剣に考えることにした。
今回のうつ症状を繰り返さないためには、自分の心に従った「働き方」と「仕事」を考えることが重要だと知ったからだ。
せっかく継続セッションを受けたのに、現実的に根本の問題を変えなければまた逆戻りしてしまう……。
セッションの時のノートを見返す。働き方について、自分が望んでいることの項目を眺めてみた。
その中の「自分の強みを活かしたい」「専門的な仕事がしたい」に注目した。
とはいえ私は専門的な資格を持っているわけではない。今からできることなんてあるのだろうか……。
不安を抱えながらも、インターネットで情報収集してみた。すると「内向型」や「HSP」という気質を知った。気質の特徴を解説した記事を見ると、かなり自分に当てはまるのである。
例えば、
・じっくり、物事を考えることが得意
・脳の情報処理スピードに時間がかかる
・繊細で人の感情が無意識レベルで分かってしまう
などだ。その瞬間、自分の短所だと思っていた、
・物事の理解や処理が人よりも時間がかかること
・不特定多数の人と臨機応変に話せないこと
・積極的な自己主張が苦手なこと
は特性だったので、過去に仕事で苦手だった接客や電話応対は上手くいかなかったのだと知った。
電話応対の仕事がうまくいかず、先輩にいじめられたことを思い出す。
私は自分のことを「仕事ができない人間」と思い込んでいたが、「特性とは真逆だったから、向いてなかっただけ」だと分かった。
ということは、苦手を避けて向いていることを仕事にすれば良いのだと分かった。そのうえで、「好きで興味のあること」だと楽しく、長く続くのだとも。
そこで、子どもの頃から「得意だったこと」や「苦手だったこと」「好きなこと」など、これまでの自分を振り返り、強みやスキルを棚卸しすることをやってみた。ノートに時系列で取り組んでいたことや好きだったことを書き出した。
すると人よりも得意だったことに「文章を書くこと」「整理整頓」「物事を深く考える」があることに気づいた。
これらの得意を活かして何かできることがないかな?と思い、情報収集して出会ったのが「WEBライター」だった。
副業で文章を書くWEBライターを開始
「WEBライター」とは、インターネット上の記事やコラムを書く仕事だ。クラウドソーシングサイトに登録をすると、未経験でも始められるということを知った。
早速私は、クラウドソーシングのサイトに複数登録し、記事を受注することから始めた。
また、文章の書き方に関する本を数冊読み、勉強しながら記事を書いていった。
最初の報酬額は数百円にしかならず「全然稼げない……」と衝撃を受けたが、数カ月続けて実績ができてくるうちに、継続的に案件が決まったり、単価が上がっていったりした。
すると依頼者の方から「とてもわかりやすい記事ですね!」と褒められたり、感謝の言葉を言われたりするようになった。
また、地元のメディアが取材ライターを募集していたので、応募し、地元のイベントやお店を取材して記事にするという仕事にもチャレンジしてみた。
毎回公開された記事を見るたびに達成感を感じ、自分の書いた記事が誰かのためになっているのだと感じた。
これまでの仕事では味わったことのない、やりがいを感じて「楽しい」と心から思った。
自分の強みを活かし、自分のペースで働ける仕事だった。まさに自分の資質に合った仕事で、無理せずに「楽しい」と思える仕事に出会えたと感じた。
初めて「自分のため」に勇気を出して退職
休日や空いた時間に記事を書いていき、WEBライターで副収入を得られるようになった。だけど時間が足りない。
「もっと自分のために時間を使いたい」と強く思うようになった。
そんな中、セッションの時に働き方について書いたノートに「時間、体力に無理なく働きたい」と書いたことを思い出した。
通勤片道1時間かかる今の職場。もっと近くの職場で働き、自分の時間を確保したいと思い退職を決意した。
正直、退職することにすごく抵抗があった。忙しい職場だったので、自分が急に辞めてしまうと必ず迷惑をかけてしまう。
それに人間関係も良く、時給も高い。
条件だけを見ると大きな問題がないのに辞めてもいいのだろうか、後悔しないだろうか……と一瞬迷った。が、「もう自分のために時間を使いたい、自分を変えたい!」と強く思い退職することにした。
もしセッションにて自分と向き合っていなかったら、きっと今もあの職場で働き続けていたことだろう。
自分が大きく変わったな、と思った瞬間だった。
迷惑をかけると分かっており、さらに転職先も決まっていないのに退職だなんて。
退職後は、不安を抱えながらも情報収集して「文章に関係する仕事ができないだろうか」と思い転職活動を始めた。
するとWEBサイトの記事制作の補助業務の求人に出会った。
すぐに応募して面接を経て、無事に入社が決まった。WEBライターの経験を活かし、現在は記事の校閲や記事チェック業務などを行っている。自分の得意なことを活かせており、仕事が楽しいなと感じる日々を手に入れた。
もしWEBライターをしていなければ、そして前の会社を退職していなければ出会えなかった仕事である。自分の心と向き合い、不安がありながらも行動を起こした自分に強く感謝した。
こうやって人は夢を実現していくのだな。自分の人生って、本当に自分で変えられるのだな、と思った。
カラーセラピーで心と繋がる楽しさを知る
また、私は継続セッション後、WEBライターの他に「カラーセラピスト」としても活動を始めた。
ふくださんのセッションを受けている時、心のことや潜在意識について詳しく学びたいなと感じていた。
潜在意識とは、大きく人生に影響していると身をもって痛感したからだ。
そんな時、偶然ふくださんの奥さんが、カラーセラピーをおこなう「カラーセラピスト」だということを知った。
気になった私は、カラーセラピーを受けることにした。
すると選んだ色から、自分の潜在意識の情報や現在の心境、未来に望んでいることなどが分かった。
これはおもしろいな、と思った私は、「より深く知りたい!」と思い、カラーセラピスト講座を受講してカラーセラピストになった。
もっといろんな人が自分の潜在意識を知ったら、現実が変わる人が増えるかも、と知った私。
現在はたまに、オンラインやイベントにてカラーセラピーを行なっている。
「これ、おもしろいですね!」「なるほど!」と目の前で笑顔になり、気づきを得るお客さんを見ていると、とても嬉しい。
WEBライターとはまた違った仕事だが、こちらも好きでやりがいがある仕事である。
仕事を楽しいと思っていい。楽しくて好きなことを仕事にしていいのだなと知った。
もう大丈夫。怖くても自分を信じて進める自分に
継続セッションを受けて、2年経った私。
もうあの頃みたいに急に泣き出すこともなければ、うつ症状に悩まされることもなくなった。
新しいチャレンジをしていく中で、「私には無理なんじゃないか」と不安に襲われたり自分を責めたりしまうことは、もちろんある。
けれども継続セッションを受けたことで、「負の感情でいっぱいになる時の対処法」や、「自分の陥りやすい考え方やパターン」などを知っているので、自己対処が早くなり、悩んで動けない時間を少なくすることができた。
私は「一生モノのスキルを手に入れたな」と、継続セッションを受けて良かったと心底思う。
そして私が一番守りたかった「家族の笑顔」。
私が今、楽しく生きていることで主人と子供も笑顔で過ごし、私の仕事も応援してくれている。「毎日が楽しいな」と素直に思える日々に変わった。
もしあの時に継続セッションを受けていなければ、今の自分には出会えなかったのでは?と思う。
あのうつ症状は「生き方を見直す、最大のチャンス」だったと、今は感謝すら感じる。
この先の人生にも当然不安や困難は起こるだろうけど、その都度自分の心と向き合いながら、自分を信じて進むことができると思っている。
この場を借りて、人生の転換期に携わってくださったふくださんと、あの時に勇気を出してセッションを受けた自分に「ありがとう」と伝えたい。
私がセッション最終日に書いた「自分であることを楽しむ!!」は、これからも続く予定だ。
上野 さおり
こちらの記事も読まれています
繊細ゆえの生きづらさを
終わらせる
「こころセラピー福」では、『繊細さを豊かさに』をコンセプトに、生きづらさを感じている方が安心感のある揺るがない心の基盤を持ちながら自分らしい人生を送れるようお手伝いしています。